「一億円もらったら」
- 2026.02.09
誰しも、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
大金が空から降ってこないかなぁ…とか
誰か〇億円(非課税で)くれないかなぁ…なんて。
もし本当にある日突然、見ず知らずの人から一億円貰うことになったら、どうしますか?
まずは本物かどうか疑うかもしれません。
何かの事件に巻き込まれかけているのかと不安になってしまうかもしれません。
赤川次郎・著「一億円もらったら」、続編「不幸、買います 一億円もらったらⅡ」では、
ある日突然一億円を贈られた人たちのドラマを読むことができます。
莫大な財産を持て余している大富豪と、その秘書の青年が
「見ず知らずの人に一億円を渡し、その後の人生がどうなっていくのかを観察する」
という遊びによって、選ばれた人に大金がもたらされます。
進呈の条件は一つ。お金の使い道を報告することだけ。
幸か不幸か選ばれた人たちは、普通のサラリーマン、故郷を追い出された女性、
痴漢冤罪をかけられた男性、女子高生など さまざまです。
彼らが一億円をもらったことで、本人以外も巻き込んで物語は大きく展開します。
突拍子もない話なのに、さっぱりとした短編でとても読みやすいのですが、
私が面白いと思うのは、このお話に出てくる人たちはみんな、
すでにそれぞれの悩みやトラブルを持っていて、
「一億円をもらったから何かが始まる」のではないところです。
お金があってもなくても、人はそれぞれすでに何かしらの事件を持って生きていると
気付かされるところがいいなぁと思います。
この本の中で贈られる一億円というお金は、
時に人の背中を押し、時に友達を助け、時に人の本性を暴く。
一億円をきっかけに良い方向へ行く人もいれば、知りたくなかったことを知ってしまった人も。
お金と上手く付き合うということの難しさ、持ち主となる人間の方の重要性を改めて考えさせられました。
もしも自分が「一億円もらったら」どうするでしょうか。
周りには言わない?みんなでパーッと使う?貯金する?使い切る?
この本を読んで、ちょっとだけ夢のある事を想像してみてはどうでしょう。
使い道を考えてみるだけでも、自分を知れて面白いかもしれません。
2026.02.09













