天国と地獄
- 2025.04.14
こんな小話をご存知でしょうか。
死してなお欲深い、餓鬼たちがうごめく地獄。
大きなテーブルには豪勢な料理が並んでいる。
しかし、用意された箸の長さはなんと三尺三寸(約1メートルです!)
地獄の人々は皆、目の前の料理を食べようと必死に箸を使うが
長い箸で自分の口に食べ物を運べるはずもなく…
一方、天国でも同じくテーブルに豪勢な料理が並び
三尺三寸の箸が用意されていた。
ところが天国の人々は、
「あなたは肉が好きでしたね」
「そう言えば大根がお好きでしたね」
などと言いながら、三尺三寸のお箸を使って
ニコニコとお互いに料理を食べさせ合っている。
一見地獄と同じ状況だが、天国ではお互いを思いやることで
全員の口に料理が入っている。
つまり、いかに他人のために自分の箸を使えるかが問われている、ということですね。
この話しの教訓は「他人のために尽くすことが、結局は自分自身の幸福につながる」
ということではないでしょうか。
世の中の人全員がこのように考えて行動すれば
傷付け合うことも争いごともなくなるんじゃないかな…
と世の中のニュースを見ながら、少し切ない気持ちになってしまいました。
2025.04.14