引越しに関する費用の処理
- 2024.02.20
引越しシーズンの春、事務所や店舗の移転をされる方がいらっしゃると思います。
引越しにまつわる費用の処理についてまとめてみました。
【賃貸契約をする時】
敷金(保証金)・・・・・・・差入保証金、敷金
礼金(20万以上)・・・・・・長期前払費用
礼金(20万未満)・・・・・・地代家賃、支払手数料
賃貸保証料(20万以上)・・・長期前払費用
賃貸保証料(20万未満)・・・支払手数料、保証料
仲介手数料・・・・・・・・・支払手数料
敷金や保証金は将来的に返還されるため、いったん資産として計上します。
礼金は20万円以上は繰延資産の扱いになり、決算時に減価償却を行います。
20万円未満の場合は、全額を費用として計上することができます。
賃貸保証料も同様です。
【引越しする時】
引越費用・・・・・・・・・・荷造運賃、支払手数料、雑費
粗大ゴミ処分・・・・・・・・雑費、支払手数料
引越し業者に支払う費用は経費として計上することが可能です。
自宅兼事務所の引越しの場合は家事按分に注意し、事務所にかかる費用のみを計上します。
引越しで発生した粗大ごみや不用品の処分費用は、その他の費用の意味合いを持つ
雑費などを用いて費用計上します。
【引越し後】
原状回復工事費用・・・・・・修繕費
退去をする際の現状回復費用は、修繕費で費用計上します。
元々借りていた物件の敷金が減額されて返還された場合は、減額分を修繕費として処理します。
なお、元の物件の契約時に支払った礼金や賃貸保証料に償却残がある場合は、全額をこの時点で
費用として処理できます。
引っ越しはまれにしか発生しないイベントのため費目が分かりにくいものや、
資産計上を必要とするものもありますので、注意して適切な処理するようにしましょう。
2024.02.20