柿の葉寿司
- 2023.04.18
少し前の休日に、家族が百貨店で柿の葉寿司を買ってきました。
柿の葉寿司は奈良県の名産品です。
特に奈良にゆかりのある家系でもないのですが、押し寿司が好きだからということで買ってきてくれたようです。
現在では色々な魚を使ったものがある柿の葉寿司は、元々鯖のお寿司として発祥したらしいです。
奈良県は海に面していませんが、熊野灘で水揚げされた鯖を鮮度を保ったまま運べるギリギリの地域が
吉野町辺りであったため、行商の通り道を中心としたエリアで保存食として食べられていたのが、
発祥の由来と言われているそうです。(諸説あり)
また、鯖は塩漬けにされていたので、強い塩気を和らげるために薄切りにして米と合わせて食べる方法が編み出されたのだそうです。
防腐・殺菌効果がある柿の葉で包んだのも、貴重な食材を長くおいしく食べるための先人の知恵だとか。
郷土料理の成り立ちは理に適っていて、昔の人はすごいなと思わされます。
葉っぱで包むお寿司は、携帯しやすくご飯の乾燥を防ぐということもあり、全国各地に存在しています。
柿の葉寿司も石川県や和歌山県、鳥取県などでも有名なのだそうで、
地域によって少しずつ違いがあり、たとえば鳥取県の柿の葉寿司は山椒を使うのが特徴らしいです。
機会があれば他地域の柿の葉寿司も食べ比べてみたいものです。
2023.04.18