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フェルトの謎

ネットをぼんやり眺めていたところ「ブラック校則」なる言葉が目に入りました。
目的不明な変わった校則のことを言うようで、
SNSネタレベルの軽いものから問題視されるほどおかしなものまで色々取り上げられていました。

我が母校にはさほど変な校則はなかったように思いますが、
「名札や校章などのバッジ類を5cm四方ほどのフェルトに留めて制服の胸に付ける」という服装規定は、そういえば何だったんだろう…とふと思い出しました。

学校で配布・販売される指定品ではなく、個々に手芸用品店などでフェルトを買い規定サイズに切って使用していました。時代的にも地域的にも100円ショップのような便利な店が栄えていなかった当時は、用意するのもひと手間です。
長く使っているとピンの穴が広がってバッジが落ちやすくなったり、汚れるというほどではないにしろ見た目にもくたびれてくるのである程度の期間で交換しなければなりません。その時も勿論、自分で調達します。
入学時に買ったフェルトの余りが交換用にちょうどいいので、先を見据えて捨てずなくさず取っておくのがコツです。

知らないだけでフェルトに重要な意義があった可能性もあり、果たしてブラック服装規定だったのかは分かりません。
また最近はそもそも四六時中名札を付けてはいないとも聞くので、母校でもあの謎の手間は既に過去のものなのかもしれませんが…
何であれ、きちんとした理由がない面倒や負担は少しでもなくなった方が良いですよね。

2021.04.08

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