さあ、どこで開業しますか?
- 2018.09.20
よし、起業しようと決めたとき、あなたはどこを本社所在地にしますか?
今回は、事業を行う場所をどこにするのか、
オフィス形態別のメリット・デメリットを解説していきます。
【1】自宅・親族宅
(メリット) ・初期費用や賃料がかからない(かかったとしても非常に安価)
・気兼ねなく利用できる
(デメリット) ・家族のプライバシーがなく、打ち合わせなどがやりにくい
・賃貸物件(持ち家でも集合住宅の場合)は事業禁止の場合がある
・許認可や銀行口座開設の際、問題になることもある
【2】賃貸オフィス
(メリット) ・自由なオフィス設計が可能
・顧客や取引先からの信頼が得やすい
(デメリット) ・初期費用や賃料が高い
・備品や事務用品の準備が必要
【3】レンタルオフィス/バーチャルオフィス
(メリット) ・賃貸オフィスに比べると初期費用がかからない
・築浅で比較的きれい
(デメリット) ・許認可や銀行口座開設の際、問題になることもある
・社会保険・雇用保険の加入で問題になるケースがある
・付帯費用が発生する可能性あり
【4】自治体など公的インキュベーションオフィス
(メリット) ・初期費用が無料または安価
・賃料が安価
(デメリット) ・物件数が少ない
・駅から遠い/建物が古いなど、利便性が落ちる場合がある
・入居審査が厳しい(制限が多い)
【5】間借り
(メリット) ・初期費用や賃料が安価
(デメリット) ・オフィスの自由度が少ない
・貸主に気を遣う
・規約で転貸を禁止している場合が多い
・許認可や銀行口座で問題になるケースがある
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事業を始める場所によって、必要なコストは大きく変わります。
しかしながら、コストが安いからという安易な理由で場所を決めてしまうと、
後々、様々な面で制約を受けるリスクもあります。
最初はコストのかからない場所で開業し、
事業が軌道に乗ったら、賃貸オフィス等を借りようと考える方も多いと思います。
ただ、本店を移転する場合、本店移転登記費用がかかるだけでなく、
年金事務所・税務署・都道府県税事務所・市町村・労働基準監督署・ハローワークなど
各種公的機関への届出の他、金融機関や郵便局への届出、そして、
顧客や取引先への移転連絡など、様々な手間(労力)がかかります。
創業の際は、どうしてもコストの面でシビアに判断しがちですが、
2~3年先を見越した上で、総合的な決断をすることが大切ですね!
2018.09.20