鏡開き、その後
- 2024.01.10
お正月に飾った鏡餅を下げる鏡開き。
皆さんはその後、鏡餅をどのようにしていますか?
最近では、鏡餅部分が飾りになっていて、中を開けると
個包装された小さなお餅が出てくる便利なものもありますが、
鏡餅部分が本物のお餅になっている昔ながらのものは、
食べるには大きすぎてひと苦労します。
包丁で切って食べやすい大きさにしたくなりますが、
これはNGと言われています。
鏡開きは武家から始まった行事のため、お餅に刃を入れるのは
切腹を連想させるので縁起が悪いからだそうです。
包丁で切らずにどうやって食べやすい大きさにするのかというと、
わが家では鏡餅を水に漬けて柔らかくしてからフライパンで焼き、
焼きあがったら柔らかいうちにフライ返しを使って
小さく割るようにしています。
フライパンに油を引いて鏡餅を乗せ、少量の水をかけて
じっくりと焼くと、塊だったお餅がだんだん平らになって
手のし餅のようになります。
お餅がつきたての姿に戻っていくようで楽しいです。
伝統は手間がかかって面倒な一面もありますが、
知恵と工夫で楽しみながら引き継いでいきたいですね。
2024.01.10