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新しい期の記帳は期首仕訳から2

2017.05.08

前回に引き続き、収益と費用の見越し、繰延べ再振替仕訳(前払費用・未払費用)について説明していきます。
前回と同様に決算仕訳を思い出しながら合わせて見ていきましょう。

■前払費用
法人が一定の契約に基づき継続的にサービスの提供を受けるために支出した費用のうち、その事業年度終了の時において
まだ提供を受けていないサービスに対するものをいいます。
前払費用は、原則として、支出した時に資産に計上し、サービスの提供を受けた時に損金の額に算入すべきものです。

例:12月決算の会社が10月-翌3月分の賃料600,000円を期末以前に支払った

前払費用の(例:12月決算の会社が10月-翌3月分の賃料600,000円を期末以前に支払った)から考えてみます。

*決算時(支払時)

地代家賃(10月-12月)    300,000円 / 現金 600,000円
前払費用:家賃(1月-3月)  300,000円 

*翌期首

地代家賃(1月-3月)  300,000円 / 前払費用 300,000円

■未払費用
一定の契約に従い、継続してサービスの提供を受ける場合、すでに提供されたサービスに対していまだその対価の支払が
終わらないものをいいます。
未払金とも似ていますが、判断の基準はサービスの提供が継続中か完了しているかで区別します。
継続中のものは未払費用、完了しているものは未払金となります。

未払金と未払費用は、支払いが決算時から1年以内に支払うものは流動負債、1年以降のものは固定負債(長期未払金・長期未払費用)となります。

また、未払金のうち原材料や商品など主な事業に関する仕入の未払額は【買掛金】となります。

例:12月決算の会社が12/15-1/15までの賃料100,000円をを期末時点で支払っていない

未払費用の(例:12月決算の会社が12/15-1/15まで賃料100,000円を期末時点で支払っていない)から考えてみます。

*決算時

地代家賃(12/15-12/31) 50,000円 / 未払費用 50,000円

*翌期(支払時)

未払費用(12/15-12/31)50,000円 / 現金 100,000円
地代家賃(1/1-1/15)   50,000円

2回に渡って収益と費用の見越し、繰延べ再振替仕訳について説明してみましたが、如何でしたでしょうか?
文章だとわかりづらく感じますが、考え方としては下記に示した様に覚えておくと良いかもしれません。

・見越⇒当期の費用だがまだ払っていないもの。未収収益・未払費用など
・繰延⇒当期の費用ではないが当期に支払ったもの。前受収益・前払費用など

皆様の実践のお役に立てれば幸いです。
長文をお読み頂きありがとうございました。

2017.05.08

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