医療費控除とは
2016.11.02
医療費控除とは、1年間で医療費を多く支払った場合、
かかった医療費の一部を税金で補うための控除となります。
控除の対象となるかどうかは、医療費の年間の合計によって決まります。
また控除を受けるためには、確定申告をする際に、領収書・レシートの提出または
提示が必要になるため必ず保管をするようにしてください。
医療費控除を受けられる第一条件として、1月1日~12月31日の1年間で支払った医療費が
10万円以上の場合となります。
(所得が200万円未満の方の場合は、所得の5%の額を治療費の総額が上回った場合。)
そこから保険金等で補てんされた金額と、10万円を引いたものが医療費控除額となります。
<医療費控除の計算方法>
1年間の医療費支出 - 保険金等の収入 - 10万円 = 医療費控除額
なお、保険金等で補てんされるものは以下になります。
1.生命保険や損害保険の医療保険金など
2.社会保険や共済の給付金
3.医療費のための損害賠償金
4.その他の互助組織から受ける医療費のための給付金
この年間の合計額は、生計を一にしている、つまり一緒に生活をしている
家族・親族の医療費を合算できます。
申告をする方が複数名いる場合、重複して控除を受けることはできませんので、ご注意ください。
家族分をまとめて医療費控除を受ける場合には、所得税率が高い人(所得が多い人)が
申請すると、還付金額が大きくなります。
ただし、全てが医療費控除の対象になるわけではありません。
主に治療が目的のものは控除対象、健康維持・予防・美容等が目的の場合は対象外になります。
その他細かい規定がありますので、詳しくは国税庁等のHPを参考にしてみてください。
なお、過去分の医療費控除も5年さかのぼって申告できます。
思い当たるものがあればやってみましょう!
2016.11.02