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運動会の行方

  • 2021.05.28
  • 執筆者:

例年通りであれば、この時期に運動会を開催する学校も多いことかと思います。
我が家の長男の小学校でも、本来であれば今週末に行われる予定でしたが、
緊急事態宣言を受け、秋に延期されることとなりました。

昨年も同様に春の予定が秋になり、
しかも学年別(低学年・中学年・高学年の3部完全入れ替え制)で、
種目は徒競走とリレーのみという非常に簡素な運動会でした。

コロナ前は毎年「春のはずなのに夏日」という気候の中、
熱中症との戦いを強いられていましたので、
開催が秋になること自体は大歓迎です。

そもそも「運動会と言えば秋」というイメージもあります。
しかし、実際は春に運動会を行う学校もあり、
一体どちらの方が多いのか、ちょっと気になってしまいます。

日本の学校で初めて運動会が開催されたのは、1878年の5月25日のこと。
「少年よ大志を抱け」で有名なクラーク博士が提唱し、
札幌農学校で行われた日本初の運動会は、「春の運動会」だったようです。

その後「秋の運動会」が主流になっていった背景には、
農業のスケジュールが関係していて、
秋の収穫がひと段落した閑散期での開催が全国に広まったようです。

「春の運動会」と「秋の大運動会」の年二回開催が主流だった時代もあるそうなのですが、
1992年に学校週五日制が導入されてからは、
授業日数確保のため年1回開催が増えます。
その際、多くの学校が「秋の運動会」をカットし、春のみを残す方針をとりました。

秋は、文化祭や学芸会などのイベントが多いこと、
台風シーズンであること、
受験に集中したい時期であることなどが、運動会が春になる主な理由だったようです。

こうして歴史を調べてみると、春開催の方が理に適っているような気がしてきますが、
現状は春であれ秋であれ、子供たちが心から楽しめる運動会はなかなか開催できない状況です。
運動会に限らず、すべての学校行事が通常通り行われる日が戻ってくることを願わずにはいられません。

2021.05.28

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